おかやま在宅クリニック


診療科目 内科 麻酔科
郵便番号 604-0862
住所 京都府京都市中京区少将井町245-1 藤和シティスクエア烏丸丸太町201号
電話番号 075-744-0669
最寄駅 京都市営地下鉄烏丸線 丸太町駅 徒歩 3分
駐車場   有
ホームページ http://okhomeclinic.com/index.html



診療
時間
午前 9:00~
12:00
9:00~
12:00
9:00~
12:00
× 9:00~
12:00
9:00~
12:00
× ×
午後 × 13:00~
16:00
× × 13:00~
16:00
13:00~
16:00
× ×
備考 9:00~12:00 予約制 電話受付時間:9:00~16:00(月~水・金曜) 臨時休診あり

特記事項 月曜午前・水曜午前は完全予約制外来。
火曜・金曜・土曜は終日訪問診療。
木曜・日曜は休診日。


クリニックの詳細情報

代表者からのメッセージ



医師名:岡山 容子
【経歴】
 1996年 京都府立医科大学卒、麻酔科学教室、集中治療室出身。
 2004年 京都府立医科大学博士号取得


【所属学会】
 日本麻酔科学会 日本臨床麻酔学会 日本在宅医学会
 日本在宅医療学会 日本緩和ケア学会 日本東洋医学会
 日本プライマリケア連合学会 日本嚥下医学会

【所属協会 研究会】
 日本慢性期医療協会 日本在宅ホスピス協会
 日本ホスピス・在宅ケア研究会 京都漢方研究会
日本麻酔科学会認定 専門医 
日本プライマリケア連合学会認定 認定医 
日本プライマリケア連合学会認定 指導医

病院・医院の詳細(病院・医院からのメッセージ)
私はもともと麻酔科医で、外科など他科の患者さんの手術麻酔を主な仕事としてまいりました。手術の対象となる病気だけでなく、もともとの持病も踏まえ病状をしっかり把握して準備し、手術中の安全を守る仕事です。いろいろな病気について勉強してきましたので、あの病気はこの科の病気、この症状はその科の範囲の病気、など麻酔科以外の科の病気についても幅広い知識があるのが在宅医としての強みです。

学生のころから緩和医療を志しておりました。何科に進むかを選ぶときに、つらい症状の中でもっとも代表的な「痛み」を取れる専門家になりたくて麻酔科に入りました。麻酔科医として集中治療室・手術室で働くかたわら、緩和ケアの研修や講習を受け勉強を重ねる中で、「在宅緩和医療・在宅ホスピス」という概念が出てきたことを知り、見学するなかで「家で過ごすということ」の素晴らしさを実感しました。病院では「患者さん」でしかない方々が、おうちでは「お父さん」であったり「お母さん」であったりするのです。病気を持つ人、ではなく、家庭人であったり社会人であったりするのです。病院では緊張している方が、自宅ではひとりの人として、安心して過ごしておられるのを拝見し、在宅での療養の力を知りました。

在宅で療養するというのなら、がん末期の方ばかりでなく、一般の高齢者や難病の方も家で療養するのではないか、その方々を支える医療にかかわりたい、そのように考えて麻酔科から在宅医療の領域に転向しました。

在宅医療の現場では、慢性の病気がある中で、ときどき調子が悪くなって入院することが多い高齢の方をたくさん診てまいりました。当院では、入院から退院後の治療に切れ目ができないように病院と連携して在宅での療養生活を支えております。大きな病気があっても症状が落ち着いていれば安心して過ごしていただけるように介護・看護と連携して見守っていきます。

現在私が力を入れている領域は、漢方療法と認知症治療です。
体全体に具合の悪さがでている方には人を全体で見る東洋医療が適していることを実感することがしばしばあります。 また認知症の周辺症状(興奮、徘徊、介護への抵抗、不眠など)には漢方療法での対応がぴたりと当たることがあり、これまで介護で困っておられたご家族や施設のかたのお役に立つことができております。

漢方薬を処方するときも一般的な西洋医学に基づく医療との併用をしております。

患者さん、ご家族様のご希望に添いながら、さまざまなご提案をし、その方らしい療養ができるようにお手伝いしております。

これからも地域での在宅医療をしっかりサポートしていきます。









◆静かな環境に落ち着いたたたずまい
烏丸丸太町の東、両替町通りの静かな町並みの中におかやま在宅クリニックはあります。取材のために医院があるメディカルビル2階の面談スペースに出向くと、岡山先生が患者さんのご家族と打ち合わせを行っておられました。その内容は患者さんの今後の治療方針についての話のようでした。在宅医療のまさに最前線を目の当たりにした後、「おまたせしました」と笑顔で声がけをいただき、取材がスタートしました。

◆生物学を志し、やがて医学の道へ
まず岡山先生に医師になられた経緯をお伺いすると、先生曰く、中学高校生時代当初は生物分野の勉強が好きで、生物のしくみである「生理学」に大いなる興味を抱いていたとの事でした。その後生物の中でも「ヒト」の体のしくみを深く研究することを希望して大学は医学部に進学されました。卒業後京都の病院に勤務され、その際に在宅医療も経験されました。また病院勤務時に麻酔科医師として8年間集中治療室での経験もされました。そして昨今の超高齢化社会下、在宅医療を欲する患者さんの要望の高まりを背景に、地域医療に貢献されるためこの地に開業されました。

◆病院は生を追求する箱、その一方で在宅医療の役割は・・・。
患者さんは病院に何を求めるか?それは当たり前ですが、抱える病気の治療行為です。元気になって家に帰りたい。家に帰ったらまた以前のように暮らしたい。それは患者さん皆さんが持つ本音でしょう。従って彼らは病院に、そして医師に、治療に纏わる一連の行為を委ねるわけです。その時病院は、患者さんを「死から遠ざける生きる箱」であり、時には最後の最後まで、あらゆる可能性を考慮して治療にトライし、病気と戦う戦場でもあります。一方で在宅医療は、患者さんが退院した後のケアを心身ともに行っていく役割を担います。また、これ以上の治療は身体にとってむしろ逆効果になる時などは、患者さんとご家族が残りの人生を笑顔で飾れるよう、「緩和医療」に切り替える事もあるそうです。病院という「生を追求する箱」で一つの戦いを経験した後は、自然に逆らわず平安に暮らす、「ベストサポーティブケア」を意識した治療に切り替える。そこに在宅医療の意義があるとのことです。

◆患者さんの将来を見据える
在宅医療分野では重篤な状況の患者さんと向き合う事も多いとの事ですが、時として患者さんに対し想定される病状進行の厳しい現実(bad news)をお伝えしなければならない局面もあるそうです。ただ単に事実を正確に伝えるだけならば「あと1年」とか「あと6ヶ月」と言うように、厳しい予測をそのまま伝えることで事足ります。しかし直接的な事実を伝えるのみの言葉は、時に過度の絶望に繋がり、その後の患者さんやご家族の生活には必ずしもプラスとはなりません。患者さんにとっては受け入れ難い事実を一旦消化して、今後生きなければならない時間が残されています。岡山先生は患者さんに寄り添う際に、受け入れやすい表現でその事実を伝えておられます。例えば厳しい現実「時期」を伝える際などは、敢えて「桜の咲く頃~お盆には・・」という季節の表現を使ったり、検査を渋る患者さんには「安心するために検査を・・」等、受け手が自然に受け入れられる言葉等で婉曲的に事実を伝達していかれます。その後患者さんに覚悟が出来た暁には今後いつまでにどのような事ができるかを相互確認し、例えば命の終焉に向かう際などは、患者さんやご家族がこれだけはやっておきたいと思われるイベントを成し遂げていただくよう現実的なアドバイスしたり、その実行のための医療サポートを行っておられます。

◆言葉のチカラ
やはり人間とは血の通った生き物です。受け入れたくない事実であっても、何とか消化しなければならない境遇にいる患者さんに、「覚悟」と「準備」をしていただくための「技」として、先生ご自身の経験に加え永年医業に携わる先人達が磨き上げてきた「言葉」を学習し活用することによって治療を行っておられます。医術のプロであると同時に「言葉のプロ」でもあると思いました。やはり人間は生身のアナログな生物です。聴診器をあてた後、「ええ音ですね!」と元気よく声がけする先生。その言葉を聴いた認知症を患う患者さんのお顔は、その言葉に即座に反応してパッと明るくなり「ええ音ですか?!」と返される。例えばこの数値化できないアナログ言葉「ええ音」一つにとっても、他のどの言葉を使うよりも効果的に患者さんの気持ちを前向きにし生活の質を上げる一助になっているのではないでしょうか。


◆生き物としての人間、まだすべてのしくみが解明されてはいない「人間の身体のしくみ」。その生身の身体と日々向き合いながら、患者さんとご家族の笑顔と安らぎに、優しい想いで寄り添っていかれる岡山先生。今後も益々、京都の在宅医療に貢献して行かれる事と思いました。


紹介者:リサーチスタッフ